私が、この仕事をしているのは、
介護しなくてすむように、
介護されずにすむように・・・
という願いからです。
今の日本社会は、“介護される・介護しなくてはいけない”が前提になっているようです。
介護職という介護することで収入を得る仕組みになっているからでしょうね。
でも本当は、介護されたくない、介護したくない・・・というのが、
ほとんどの方の本音ではないでしょうか。
先日の船井フォーラムでご購入くださった方は、
お母さまが痛がっていて、
お母さまは、「あんたの世話にはならない」と言っているけれど、
このままいけば、私が面倒みるしかないとのこと。
その後、メールをいただいて、
貼ってあげたら、違いを感じたようで、
痛め止めの薬も飲まず、
ご自身で、解説書や体験談集にマーカーで印をつけて勉強しはじめたとのこと。
ご自身でどうしたらいいのかわからなくて、
「あんたの世話にはならない」と強がっていても、
希望が見えると、自分でなんとかしてみようとし始めるんですね。
希望が見えると、
行動の第一歩を踏み出せます。
自分で自分の体をコントロールできるようになると、
自尊心が育っていきます。
そうすると、家族や他人に依存することなく、
できるだけ、自分でやろうとします。
自立の第一歩です。
子供や配偶者に迷惑をかけたいと思っている人はいないと思います。
でも、どうしたらいいのかわからないんでしょうね。
体の弱った家族の世話をすることが、よいことなのか。
それとも、自尊心を育てる方向に導くのが、よいことなのか。
私なら、後者を選びます。